DANGO母です。
先日新聞の天声人語の欄に「作家の」中島らもさんのことが書かれてありました。
彼の自伝とも言うべき「僕に踏まれた町と僕が踏まれた町」と言う本の一節が載っていました。
読書好き!と言い切れるほど本を読むようになったきっかけが中島らもさんだったので、とても懐かしく、また嬉しい気がします。
先日、実家に置いてあった本を整理していたら、偶然ですがその本がひょっこりと別の部屋から出てきたので持ち帰りました。
初版本、まだバーコードのない時代の本です。
家に帰って開いてみたら、バカバカしい小噺めいた話が詰まっていて、読み出したら止まらなくなりました。
天声人語には「作家の」と書かれていましたが、この頃はまだエッセイ書いたり、悩み相談とかされていた頃で、後にたくさんの賞を取る立派な人になるとは全く思ってもなくて、コッソリと面白い人を見つけた、とほくそ笑んでいました。
立派になったらもさんは、成人式に呼ばれると、ポール・ニザンの著した「アデン・アラビア」の冒頭を読み上げたそうです。
「僕はその時20歳だった。それが人生の中で一番輝かしい時期だったとは誰にも言わせない」
人の人生なんてどうなるのか、わからないものです。