折々の言葉

DANGO母です。


朝日新聞の一面下方の小さなコーナーに「折々のことば」というコーナーがあります。
鷲田清一さんが毎日書いています。
天声人語」をいの一番に読んでいましたが、このコーナーができてからはこちらを先に読むようになりました。
仕事とはいえ、知っている人、知らない人、よくもまあこんなにたくさんの言葉を引っ張る力があるなぁと思います。
今日は大好きな中島らもさんでした。
らもさんはもう死んでしまったけれど、言葉はまだ生きているんだなあと思うと嬉しくなったので、ご紹介します。
少し前にもらもさんはこのコーナーに登場していたので、今回で2度目になります。
らもさんもあの世でお酒を飲みながらニヤニヤしてそうですね。



折々のことば 鷲田清一

若い、というだけでもつらいことなのに、体当たりをくわしたりヘタリ込んだりする街の通りがないというのは気の毒としか……
中島らも

1980年代、この作家・コピーライターは、路上でしゃがみ込むヤンキーの「野良犬の目線」が気に入っていた。が、地方ではしゃがむのにぴったりのストリートがなく、浜辺や畦道でそうするしかなかった。そのちぐはぐを憐れむ言葉にふれて、つい今時の〈青春〉のふんづまりをいろいろ連想してしまう。「恋は底ぢから」から。