69

DANGO母です。


先月、iPhoneデビューしました。
急に携帯電話料金が跳ね上がりまして……ということは置いといて。
iPhoneのアプリでiBooksというのがあります。
本をダウンロードして、電話の中で読める、なんとも便利な電子図書です。
そちらで見つけたのが「69」村上龍著。
昔から村上龍好きだったのと、タダで落とせるというのが理由で、読みました。
村上龍の自伝的小説、バカバカしいほど楽しそうな田舎町の高校生活を描いています。
主人公ケンがきっと村上龍自身なのだと思えば思うほど楽しく読めます。
ふだんは西郷隆盛のごとく九州の独特の言葉で会話がはずみ、偉そうに語る時にはなぜか東京の人みたいに共通語で格好をつける、ってのが、当時の高校生のやり取りだったようです。
佐世保でトップの進学高校を当時バリケード封鎖した、というのは噂には聞いていましたが、この本の中ではその頃のキラキラした青春の思い出をとてもおもしろく描いています。
やるなー、龍さん。
村上龍と同じ年代の方なら、もっと共感できると思います。
紙の本よりも若干目がつかれますが、そこは中身のおもしろさでカバーです。