群ようこ著
DANGO母です。
前期高齢者である作家の群ようこさんが、断捨離の末にマンションを引っ越すまでのエッセイ。
ご本人は気持ちは35歳のままであるが、身体は前期高齢者、なので思うように捗らない身の回りの整理。
長々と飼っていた猫ちゃんも亡くなったらしい。
膨大な量の本や衣類など、箱に詰めてはバザーに送り、袋に詰めては捨てて、それでも後から後からモノは出てくる。
そうこうしているうちに今よりも家賃が安く、こじんまりした良い物件も見つかった。
整理をスピードアップして、仕事もしつつ、引っ越しの準備をする。
無事に新居に入り、生活できることになったのだが、群ようこさん、荷物の量が半端ない。
減らしても減らしてもモノがどこからか出てきて、ようやく引っ越し時には大小段ボールが130個に抑えられた。
もちろん普通の人より十分に多い数なのだ。
人が一人で抱えるモノの量はすごい。
抱えているという感覚はないらしい。
整理をやり出すと、押し入れの奥深くから、クローゼットの中から出てくるらしい。
一箇所に住み続けていると、年数だけモノが増えるということらしい。
スペースあるから、とか、これ好きだから、などとゆるく考えているととんでもなくモノの量は増えていく。
増えた分だけ、捨てるとなると精神的に参ってしまう。
あったらいいな、などと軽く考えた結果、住居の住み替えの時にドドンと負担が押し寄せてくる。
あー、他人事ではないと思いながら読み進めました。
息子に言わせると
「地球のキャパが100だとすると、母さんのモノは地球に対して500!」
なのだそうです。
既に大気圏外に出て、他の星に私のモノは出ているらしい。
ネコの砂やご飯なども、段ボールで買うので、既に居なくなった子供部屋に積んであるので、息子の言い回しは当たっている。
群ようこさんの本を読んで、私は心当たりがあるので、今からでも整理せねば、死ぬまでに間に合わないような気がします。
引っ越しを考えてない方も是非。