福田村事件

DANGO母です。

100年前に本当にあった事件を映画化した「福田村事件」を観てきました。

東京で関東大震災のあった後、千葉県野田市に丁度香川県から薬の行商にやってきていた15人のグループが、喋り方がおかしい、朝鮮の扇子を持っている、などの理由から朝鮮人と間違えられて村人に殺された事件です。

常日頃から朝鮮人を痛めつけ差別しているので、大地震があると、集団心理も働いてうそみたいな噂が流れて村人自身を追い詰めていくという、ホントにあった話です。

国家のために死ぬ、国家のために朝鮮人を殺す、国家のために他所の国を自分のものにする、恐るべし考え方がつい100年前にはまかり通っていたのです。

被害者が香川県民ということもあって、130分の映画、みっちり座ってきました。

朝鮮人なら殺してええんか💢」

と行商人の親方が叫んでいたのが心に残ります。

殺してもいいいのち、殺してはいけないいのち、どこで線引きをするのでしょうか。

それは時代が時代だったから、と軽く流すとすぐにそんな時代が来てしまいますよ。

もっと深く考えて心に留めておかないと後戻りのできないことになってしまいそうなので、ぜひこの映画は観て欲しいです。

あなたが福田村の事件に遭遇した時の立ち位置はどこですか?と申し上げたい。

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