イタリアのマンモーネ

DANGO母です。


「これこれ、コレをちょっと見てよ!」
と叫ぶ夫の声。
テレビを見ると、とある週末、イタリア人のご主人は
「今日はマンマのところへ遊びに行くのだから早く食べなきゃ!」
と、朝ご飯を喉に詰まらせそうな勢いで流しこむように食べている。
そしてマンマのいる実家に行くと、マンマが息子のためにこしらえた大好きな料理で出迎える。
嫁はキッチンには入れない、だって、マンマの味だもの。
マンマのごはんは一番おいしいとパクパクたべる。
お買いものに行く時は嫁そっちのけで親子で腕を組んで歩く。
嫁はどこだ?少し後ろを一人で歩く。
店に入ると、洋服から下着までマンマの好みのものをマンマが揃える。
試着の時も鏡はいらない、だってマンマの目が一番信用できるから、マンマが良いと言えばそれでオッケー。
おー、これぞ噂に聞いたイタリア人のマザコン、マンモーネだ。
驚くほどのマザコンぶり。
このサンプルの男性だけではない、道行くイタリア人男性は口を揃えて「マンマが好き!」と言う。
私はとってもいいなと思った。
何故なら、とっても正直な生き方だと思ったからだ。
嫁も大事だけれど、母親だって大事な存在なのだ。
母親を心底嫌いな男の人なんているはずがない、と思う。
嫁か母親、どちらかを選択しなければならないような生き方はどこかおかしいと思う。
マンマがいるから私の人生がある!とオジサンになっても公言するイタリア人男性はとても可愛らしくて素晴らしい。
私の子ども達もイタリアのマンモーネを見習って欲しいものである。