DANGO母です。
三年前に長崎原爆で死んだ息子が母親の前に突然現れる。
という唐突なストーリーの映画。
主演は吉永小百合さん、息子役は嵐の二宮君。
なぜか毎晩のようにひょっこり現れる息子の幽霊。
ユーモアに溢れる親子の会話。
息子は幽霊なんだけど、辛い思い出に支配されて泣き出すと姿が消えます。
姿が消えると寂しいので、母親は
「泣いたらダメ！男の子なんだから。」
と励まします。
まだ徴兵制度があった時代、
「理系じゃ！理系の大学に行ったら徴兵猶予があるからな、理系じゃ！」
と父親に言われ、医学部に進学するも、授業中に原爆が一個落ちてきてこの世から突然消えてしまう。
戦争に負け、我が子に先立たれ、一人で生きる母親。
ではなぜ三年も経った今頃、幽霊になってこの世に帰ってきたのか？
それはお母さんを迎えに来るためでした、というお話。
泣ける、泣ける、泣けたー！
人の寿命はそれぞれで、どなたが先に行くのかはわからないし、息子に先立たれるのは身体が引き裂かれるよりも辛いことでしょうけれども、亡くなる前に息子がお迎えに来てくれるのはとても嬉しいしとても安心。
人は亡くなってもどこかで見守ってくれているのかしら、と思ったら、おかしな生き方が出来なくなるのではないかしら。
母親を演じる吉永小百合さんが私とカブるわ〜！と一言言ったら
「そんなわけないやろ！」
と間髪入れずに夫の声。
息子さんがいる人には特にオススメ。
ホントに泣けるし、ある意味ハッピーエンドな映画です。
