豊子先生、さようなら

DANGO母です。


今日のニュースで作家の山崎豊子先生が亡くなったことを伝えていました。
御年88歳、米寿である。
シベリアに抑留されていた経験を持つのだから随分ご高齢とは思っていた。
人は必ず死ぬ。
が、豊子先生にはずっと元気で生きてもらってこれからの世の中にペン一本で斬り込んでもらいたかった。
豊子先生の作品は、私たち世代が知らされていない史実がたっぷりと詰まっていた。
ドラマや映画だけ観ていると、二枚目俳優さん扮する主人公をこれでもか!とメッタメタに傷つけるシーンが印象に残るのだが、原作をよくよく読むと、国家だとか、政策だとか、とても大きなものに一人の人間の運命が振り回されていることに気が付くのだ。
豊子先生の作品を読むと、一人の人間の力なんて微々たるものであるが、その信念を貫く人ほど美しいと思う。
これから先、こんなに力強い作家が出てくるのだろうか。
本当に残念でなりません。
豊子先生、たくさんの作品を世に出してくれてありがとう。
そしてさようなら。