下流老人

DANGO母です。


ずっと前から気になっていたので読みました。
下流老人」とは、まっとうに生きてきて、年金を満額かけていた人でも、
何らかのきっかけですぐになってしまう状況のことです。
決して人生怠けたせいでなるわけじゃあありません。
最近では、年を取っても仕事をし続けるから大丈夫だ!と言い切る人もたくさんいるし、
実際に定年後に仕事を続けている人もおられますが、それは健康ありきの話であって、
年を取るとある日突然病気になったりするのです。
自分の思い通りに健康でいられるなんて幻想です。
もしも我が身は良くても、家族が大病や事故にあうかもしれません。
若い頃に漠然と思い描いていた老後生活はあっと言う間に崩れ去るのです。
と、普段考えないようにしようと無意識のうちに排除していた考えを、
色んなデータを集積、分析して見せてくれるのがこの本です。
元気で一生懸命生きている人ほど考えたくないテーマですが、自分が年を取ってから考えるのでは遅い。
ちょうどいい時期にいい本に出会えてよかったな、と思わせてくれる一冊です。
後で言い訳する前に、早くから考えた方が良さそうです。