おまえさん

DANGO母です。


宮部みゆきの「おまえさん」読みました。
こちらの作品は、只今NHKの木曜時代劇「ぼんくら2」の続編です。
本所深川で与力の井筒平四郎が主人公で、江戸の町で起こる怪しい事件を甥っ子の弓の助や五平親分、おでこと共に解決していくお話です。
「ぼんくら」「日暮らし」と、続いた今回の「おまえさん」です。
何がおまえさんなのよ?と気にしつつ読み進めていくと、最後の端でようやくおまえさんに辿り着いて、ココが本当の謎だったのね、と膝を打つような作品です。
宮部みゆきの描く時代物は、江戸の貧乏な長屋が舞台で、それぞれがイキイキと輝いてその日その日を生きています。
寡黙なお侍さんが唸るようなのではなく、生活の匂いがしてきます。
花のお江戸はいいですね。
約600ページの上下巻という大作ですが、あっという間に読み進みます。
謎が謎を呼んで、面白いったらありゃしない。
オススメです。