舞妓の言葉

DANGO母です。


おっと目にとまったので衝動買いをしてしまいました。
「舞妓の言葉」西尾久美子著。
中学を出て、16歳から18歳の女の子が自ら花街の扉を叩いてなる職業です。
京都の花街を何も知らない10代半ばの女の子が、仕込みさんという形になってから、町中の人達と人間関係を築きながら、一人前の舞妓さんになるまでのプロセスを事細かに書いています。
仕込みさんから見習いさん、出たての舞妓さんになり、舞妓の社長を経て一人前の芸妓さんとなるそうです。芸事はもちろんの事、礼儀作法や京言葉をしっかりと叩き込まれていきます。
成長する中で一番大切なことは聞く耳を持つということ。
聞く耳がないと誰も教えてくれない、教えてもらえないと姉さん舞妓になった時に妹舞妓の世話ができない。そして自分一人で一人前になったと高上りしてはいけない、どんなに立派になったとしても
「一生一人前にはなれへんのどす」
と、常に謙虚な気持ちで生きる姿勢が大切だと教えてくれます。
この本を読んで私自身のやってきたことを振り返りますと、ホントに穴があったら入りたくなります。
感謝の気持ちと謙虚な心はどのような職業でも大切だな、と思います。
教えてくれる時が花、謙虚に耳を澄まして生きること。
とても勉強になる一冊です。