エンディングノート

DANGO母です。


人は必ず一度は死にます。
近頃は自分で自分の死にゆく過程を計画する人が増えています。
もちろん、いつ死ぬか、どんな風に死ぬか、という類のことは決められません。
いつどうなるかわからないのが人生です。
しかし、自分の手が及ぶところは自分で決めたい、ときっぱり割り切って
遺言書のように拘束力はないですが、もっとゆるい形のエンディングノートたるものを描くのです。
自分が死んだらどんな風に送ってほしいとか、誰を葬式に呼んで欲しいだとか、
遺産(少々の個人名義の貯金など)をどんな風に分けたいか、あくまでも希望を書いておくのです。
残された家族が困らないように、という願いが一冊のノートに込められています。


主人公の男性は、毎年ガン検診を欠かさずに受けていたのですが、ある日突然
進行性のガンに侵されて、自分の命があとわずかだということを知らされます。
その日から、亡くなるまでを主人公の娘がカメラを回し続けて1本の映画にしています。
テーマはとても重いのですが、音楽が軽快だし、家族の愛に満ち溢れていて
とても素晴らしい作品でした。
妻、息子、娘、親、孫、家族としてのそれぞれの役割があるのですね。
最近はなんでもお金、お金とみみっちい世の中で人の心がささくれる時代ですが、
人が亡くなることを通して、本当に大切なものは何なのか、ということを教えてくれた映画でした。