DANGO母です。
岸見一郎著。
こちらはアドラー心理学で一躍有名になった、哲学者でもあり、アドラー心理学者の岸見一郎先生の書いた本です。
先生は若い頃、今で言うヤングケアラーだったようです。
お母さんがご病気になり、49歳で亡くなるまで、病院でずっと付き添いをされていました。
そしてお父さんは長生きしましたが、晩年はアルツハイマーから認知症を患ってなくなりました。
その間もずっとお父さんの介護をされたそうです。
お父さんの介護をするにあたって、子育てのために勉強したアドラー心理学が大変役に立ったのだとか。
老いて記憶が曖昧になった元々仲良くなかった父親とどんな風に接していたか、どう考えるとお互いが傷つかず、人間らしい関係を保てるのか、そんなヒントがたくさんの格言と共に紹介されている本です。
今目の前にいる年老いた親を自分の理想の型枠にはめ込まない、ありのままを受け入れることが尊敬すると言うことだ、と説かれます。
なかなか岸見先生のようにはいかないと思います。
親子は親子独特の甘えがあるので、他人と付き合うよりも難しいです。
が、アドラー心理学に基づく考え方の変換で、「今、ここ」を生きている老いた親と向き合うことを教えてくれます。
こんな風に考えると、もっと楽になれるんだな、と思えるヒント満載です。
今、老いた親の介護をしている方、これからきっと順番が回ってくるだろうなぁと思われる方、この本は読んでおいた方がいいです。