幻夜

DANGO母です。


東野圭吾作、幻夜
長い長い作品。
これを読んで、白夜行を思い出した。
初めて読んだ東野圭吾の作品は白夜行であった。
流行に敏感な友達が
「めっちゃおもしろいで〜!まだ読んでないの?」
と貸してくれたのが東野圭吾との出会いである。
まさに東野圭吾との付き合いは「白夜行」からである。
こちらも分厚い本であったが、読み進めていくうちに
どんどん加速してあっという間に読んでしまった。
彼の作品はどうしてこんなにおもしろいのか。
場面がどんどん切り替わる。
謎を謎のまま保留状態にしておいて、次の謎をまた作る。
ある時点でその点と点が繋がって線になる。
これで謎が解けたと安心しているところにまた事件が起こる。
もう読み出したらやめられないのだ。


今回の「幻夜」は、阪神大震災が起きるところから始まっている。
人は誰でも人生をリセットしたい思いが少なからずあるはず。
その夢(?)をかなえるために、1人の男を自分の影として利用して
どんどんのし上がって成功する女性が主人公の話である。
長い長い話の結末にはとんでもないどんでん返しも待っている。
人生の成功って一体何だろうね。
幸せって何だろうね、と問いかけてくる作品である。
しっかりと読みきって、お腹が一杯です。
幸せ、幸せ。
これも一つの幸せです。