不死身の特攻兵−軍神はなぜ上官に反抗したか

DANGO母です。


鴻上尚史著。
先日、新聞のインタビュー記事が大きく載っていて、そそられたので読みました。
特攻隊といえば、戦闘機に爆弾を乗せて軍艦に体当たりをする、決して帰って来られないと人と思っていたら、9回出撃して9回ちゃんと帰ってきた人がいたのだそうです。
その名は佐々木友次さん。
佐々木さんのお父さんも日露戦争に行って、勲章もらって帰ってきたのだから、きっと自分も帰れるんじゃないか、と。
著者はその人がまだ生きて北海道にいることを知り、何度もインタビューをしたのだそうです。
生の特攻兵の言葉 はとても淡々としていました。
何度も生きて帰る特攻兵に「今度は必ず死んで来い!」と罵声を浴びせる上官。
「最後の一機にになっても、必ずや私も突撃するから安心しろ」と言いながら、敗戦色が濃くなると、我先に逃げる上官。
死んで来いという命令があれば死ななきゃならない。
特攻隊と一括りに美談と奉るが、命令する側、される側、実際に出撃した人、傍観した人、そして出撃して亡くなった人、と立場は様々。
命令した側とされた側では全く違うのです。
どこがどう違うんだ!と興味のある方は是非ご一読ください。
最初は日本史好きが、次にサラリーマンが、そして主婦、高校生が買って読んでいるそうです。
あ、これってうちの部活じゃん!
これってうちの会社じゃん!
これってうちのPTAじゃん!
と言ってるらしいです。
キーワードは「同調圧力
ね、興味が湧くでしょ?