DANGO母です。
アマプラで役所広司主演の映画「すばらしき世界」を観ました。
元ヤクザの役所広司演じる「三島さん」人生で通算24年の服役歴を持つオジサンが、人を殺して13年ぶりに娑婆に出てきてからのお話です。
13年も牢獄にいると、社会にはなかなか適合できません。
面白おかしく悲しく描いた映画です。
「カタギたい、今度はカタギたい」
と自分に言い聞かせる三島ですが、犯罪者、元ヤクザに向けられる視線は想像以上に冷たく、居場所を見つけることは難しいです。
道端でリンチに合っているオジサンを見つけたら、やっている側を速攻半殺しにする、何とも正義感溢れる三島ですが、娑婆では見て見ぬふりをするのが正解なのです。
施設で働く障害者を虐める同僚を見たら、虐める側に立ち位置を置く、これが娑婆での正解です。
社会の矛盾を乗り越えて、我慢して、生きていくのが娑婆のルールです。
何とも複雑な気持ちになりながら観ました。
三島を通して見る世界はそれでもすばらしい世界といえるのでしょうか。
実話を元にした小説の映画化です。
アマプラなのでタダで観られますよ、是非どうぞ。