船に乗れ!

DANGO母です。


「船に乗れ!」藤谷治著。
音楽一家に生まれた青年が音楽高校に入り、栄光と挫折を繰り返して大人になって行く姿を描いた作品です。
帯には「友情と愛情と哲学が詰まった最高傑作」と書かれています。
なんと、2010年本屋大賞受賞作品です。
「家族は芸大卒だから、自分もたぶん芸大に行かなくちゃいけないんだろうなぁ」
と何気なく受けた芸大付属高校をみごとに落ちる主人公。
仕方なく三流音大付属高校に入って新生活がスタート、そして波瀾万丈の展開となっております。
たくさんの音楽がこの本の中で演奏されますが、残念なことに私はクラッシックには疎いので、曲が聴こえてきません。
もっとたくさんの曲を知っていたら、この本は100倍楽しめたんじゃないかな、と思います。
それと、普段生活をしていて殆ど馴染のない「哲学」もでてきます。
とっても有名なソクラテスさんも出てきます。
「なぜ人は人殺しをしてはいけないのか?」
という問いかけの答えらしきものも出てきます。
ハードルが高そうですが、クラッシック音楽や哲学わからなくても十分面白かったです。
こちらの曲は、主人公が大好きな女の子と美しい先生の3人で合わせたメンデルスゾーンのピアノトリオ第一番、第一楽章です。
こーゆーのが、読みながらポロポロと頭の中で奏でられるとより面白いのですな。