昭和モダンキモノ

DANGO母です。


このところ、着物熱がフツフツと湧きあがっています。
あー、着物が着たい。
けど、日中は暑いので、やっぱりお出かけの時だけにしようか、とか、暑くて汗ダクダクになったところで、当人以外はわからないのだから、やっぱり頑張って着ようか、と悩んでいるうちに結局は洋服で一日を過ごしてしまいます。
これからの季節はクーラーがあるところでないと、なかなか勇気がいるんですよね、着物。


娘の用事で図書館に行ったら、おもしろい本を見つけることができました。
「昭和モダンキモノ」弥生美術館・中村圭子著。
大正、昭和と女性雑誌などの挿絵画家として活躍した方々の残したたくさんの着物姿から、当時のパワフルな着こなしをお勉強しましょう、いう、私にとってありがたーい一冊です。


古い挿絵や写真を見ると、今の画一的で控えめな着こなしとは雲泥の差があります。
当時の女性はなんとイキイキと華やかなおしゃれを楽しんでいたのでしょうか。
うらやましい限りです。
刺繍の半襟帯揚げは若々しく大目に出し、長じゅばんや、着物の裾周りや小物との色のバランスをトータルで考え、季節より少し早い季節のものを身に纏う。
なんて贅沢なんでしょうか。
色を一つとっても、今とは染料が違うのか、とても風雅な雰囲気を一人一人が出しています。
これから着物のことを知りたい、探究心旺盛な女性におススメです。
この本に出てくる方々は、挿絵画家が創造した方も登場するのですが、
「こんな取り合わせはみたことがないわね…」
とか、一言のコメントもなかなか辛辣で面白いですね。
着物と帯の取り合わせなどは大変参考になります。
興味のない方でも、絵だけでも十分おもしろいですよ。