新しい道徳

DANGO母です。


北野武著。
小・中学校で本格的に道徳の時間ができたそうです。
立派な子ども、と言えば二宮金次郎
マキを背負って本を読みながら歩く姿が有名です。
じゃ、なぜ本を読みながら歩く二宮金次郎は尊敬されて、スマホを見ながら歩く女子高生はバカにされるのか。
前見て歩いていないのは一緒じゃねーか。
と、著者の北野武は鋭く突っ込みます。
また、道徳の本にはやたらと可哀そうなお年寄りとゴミ拾いの話が出てくるのだそうで、お年寄りに席を譲ったり、道にポイ捨てされたゴミを拾ったりすると、とても気持ちがいい!とされています。
現代版「ありときりぎりす」に「うさぎとかめ」は笑えますけど当たっています。
ホントにそうなのか?
この前まで幼稚園でお遊戯していたピカピカの一年生に「自分をみつめよう」という課題が出されたり。
北野武の毒舌は相変わらずですが、彼のモノを見る角度や一本芯が通っているブレなさが昔から大好きです。
普段思っているけれど、それを世界に向かって表現できるのはさすがタケシです。
ちょっとしたショートショートのような書き方でサクサク読めます。
活字が苦手に人にもお勧めです。