粛清

DANGO母です。


【粛清】[名](スル)厳しく取り締まって、不純・不正なものを除き、整え清めること。特に、独裁政党などで、一体性を保つために反対派を追放すること。「反対派を―する」「血の―」

「粛清」ソフィ オクサネン。
粛清ときいたら思い浮かぶのはスターリン
とても頭のキレる独裁者というイメージがあります。
スターリンをイメージして、本の題名だけで図書館で借りたのですが、
中身はリトアニアの女性が主人公のお話でした。
もちろん小説なので、フィクションには違いないと思うのです。
この本を読むまで、バルト三国の一つ、リトアニアが長年強国に支配され、
どれだけ辛い思いをしたのかなど、全く考えたことがありませんでした。
支配者が変わることで今までの価値観は一変してしまいます。
国境とは、何事かがあればいとも簡単に越えられるものですね。
また、秘密警察の恐ろしさ、マフィアの冷酷さも生々しく、息の詰まる思いで読みました。
子供達は歴史の教科書でしか習わないソ連も、私が子供の時には現実にありました。
ベルリンの壁も健在だったのです。
先日、テレビで野球を観ていた時ですが、「日ーソ」と書いてあったので
「日本対ソ連の国際試合か〜」
と感慨深げに呟いたら
日本ハムソフトバンクの試合やんっ!」
と家族に笑われました。
あ、ソ連って国はもうないんだね。