食堂かたつむり

DANGO母です。


主婦は毎日ごはんを作らねばならない。
〜ねばならないのだ。
疲れていても、ささくれていても、時間がくればごはんを作る。
たとえ自分自身が食べたくなくても作らねばならない。
今日は食欲もなく、疲れていたが、しぶしぶと作った。
一人暮らしの老人がコンビニ弁当を買うのがわかる。
一人分でも手間は同じだけかかるのだ。
もういいか、と思ってしまう。


娘は
「疲れたから、オカラだけ置いといて・・・寝る」
といい、長男は
「ばーちゃんちで食べるからいらない」
といい。
残りの3人で5人分のおかずを食べた。
いらないなら、最初から連絡してよね。
子供なんていい気なもんである。


食堂かたつむりは、インド人の恋人に部屋のモノを全部持って行かれ、
口がきけなくなった女の子が故郷に戻って食堂を営む話である。
喋れなくなっているので、愚痴も出ない。
今日はその主人公のような気分になってごはんを作った。
ただ、黙って、モクモクと作る。
テレビもつけない、音楽も聞かない。
ただただ作る。
あー、食堂かたつむりだー。