死ぬ気まんまん

DANGO母です。


とてもおもしろかったので、ご紹介します。
「死ぬ気まんまん」佐野洋子著。
人は生まれたからには必ず死ぬ。
がんでガリガリになって、それでも頑張っています!という生き方は嫌。
日本人はいつから「やせ我慢」をしなくなったのか。
武士の一分はどこにいった?
戦後民主主義教育が全てを変えた。
人の命が地球より重いわけがない。
年老いて、入院をしていても、どこかからお金が入ってきたらどうします?
「老後の蓄えにします」と答えるおばあさん。
「人間の遺伝子プログラムは50歳〜55歳位まで。」
と医者にいわれ、長生きは社会のためにもよくないんですねぇ〜とケロリと答える。
それをまた本にして出す。
ガンになって余命2年と宣告されたので、お金をパッパと使っていたら
もっと生きますよ、と言われて困る。


あっけらかんとしている佐野洋子の死生観が好きだ。
あっけらかんと生きたいけれど、なかなか思い通りにならないのが人生だ。
昔の人は、目の前で人が死んでいくのをたくさん見ていた。
今はみな、人前ではなかなかしなない。
病院で死ぬからだ。
死を理解できない。
私は死んだ人はたくさん見たが、目の前で死んだ人はまだいない。
それだけに、死は漠然とした恐怖である。
未知との遭遇
私もサバサバと潔く死ねるのだろうか。
もしもあの世で佐野洋子と会えた時に
「あんた、みっともなかったわね」といわれないように。