小美代姐さん花乱万丈

DANGO母です。


読みたかった本が105円で買えた時、
小躍りするほど嬉しいですね。
群ようこの「きもの365日」に登場する、
三味線のお師匠さんの半生記を描いた大作です。


大正15年に生まれ、学校は嫌いだ!芸者になりたい!と
自らススンデ芸者の道を選びとる小美代姐さん。
まだ浅草にひょうたん池があり、その周りをぐるりと
お店が囲んで活気にあふれていた頃から
空襲で家を4回も焼かれたけれど、算盤占いの一言で
勇気をもらったこと、女でひとつで家を建てたこと、などなど、
群ようこがとても快活に書いています。
同じ芸者さんでも、貧しいから花街に売られてきたヨヨ・・・
としたタイプではありません。
三味線が上手で、面白おかしくて座持ちがいいお姐さん。
どんな時でも負けない、逞しい女性です。


「きもの365日」の中で、群ようこは、師匠である小美代姐さんに
何度も着付けの仕方や、帯の結び方をアドバイスしてもらっています。
身近に着物を着続けてきた人がいるのってとっても羨ましいですね。
また着物が着たくなってきました。