老害の人

DANGO母です。

内館牧子著。

昔話に説教、趣味の講釈、病気自慢に孫自慢。

そうかと思えば、無気力、そしてクレーマー。

これをお年寄りがやっちゃうと「老害の人」と言われます。

終わった人」「すぐ死ぬんだから」「今度生まれたら」に続く高齢者小説第四弾「老害の人」です。

私自身、数年前に突然「これからは人生100年時代」と若い政治家に突きつけられ、年金だけでは生活していけないよ、あと2,000万円足りないよ、と財務省が試算して、年を取るのはお先真っ暗な気分になっていました。

お金が足りないから自分で死ねるのか?と聞かれても、これがなかなか難しい問題です。

そのうち、私も立派な老害の人になりそうです。

さて、今回読んだ老害の人達は知恵を絞って、若鮎サロンというお年寄りが集うサロンを開きます。

お年寄りがお年寄りの為に開くサロンです。

コロナ禍の緊急事態宣言で延期、更に延期を耐え忍び、名前の通り若鮎の如く活動を始めます。

若鮎サロンのはじまり!はじまり!

内館牧子さんの文章には毒もしっかりあるけれど、優しさが溢れていて、面白く読めました。

これから高齢者になる方、既に高齢者になっている方、

「何が老害じゃっ!」

と思わず、ぜひ読んで欲しいです。

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