DANGO母です。
山田太一著。
私世代なら、ドラマふぞろいの林檎たちでお馴染みの脚本家ですね。
やっと子育ても仕送りも終わった!と両手を挙げて喜んでいたら、実はとんだ大失敗だったんじゃないの?ということに気づかされたこの頃です。
そんな時に出会った一冊。
山田太一さんは1934年生まれなので、結婚されて子育てをしていた時期は大きく異なりますが、悩みは同じ。
子育ての悩みはいつでもどこでも悩みっぱなし。
子供とはよその子と取っ替えがきくものでなく、自分の子。
自分の子は0歳でもしっかり個性があるのだ。
決して白いキャンバスではない。
山田太一さん自身の生い立ちを例に取り上げて、前半は子供の気持ちを、後半、父親になった頃からは親の気持ちを嫌味なくそっと教えてくれる一冊です。
そういえば、あるお坊さんが
「子育てに成功した人はいない、親ほどにはなります」
と仰っていましたが、正にその通りです。
親ほどにはなります、ってことです。
あーあ、とため息も出ます。
この本、30年前に読んでおけばよかった、と後悔しきりです。