焼肉ドラゴン

DANGO母です。


今話題の映画、焼肉ドラゴンを観てきました。
世の中はオリンピックだ、万博だと浮かれているのに、在日朝鮮人の住む長屋には景気のいいことは全くなし。
浮かれるどころか、いつも深く沈んでいる。
その小さな長屋の一角の焼肉屋が舞台。
帰れる国もなく、日本で生きていくと強い決意で黙々と働き続ける父、気に入らないことがあるとすぐに韓国に帰る!と家出をする母、子供の頃に負った傷がコンプレックスになっている姉とその姉をずっと好きな妹の夫。
日本人を好きになった不倫中の末の妹。
日本で生きるのだから日本の教育を受けろといわれ、毎日学校でいじめ続けられる弟。
これを見ただけで、在日朝鮮人の気持ちがわかったとはいわないが、なんとも苦しい生活である。
そこに長屋の立ち退き話が本格化してくる。
いじめ続けられた弟もとうとう自殺。
もう泣きっ面に蜂である。
絶望の淵に立たされても、それでも生きていかなければならない。
とても苦しいテーマである。
だが、国籍は変われども親の子を思う気持ちは一緒。
万国共通なのであるから、見ていて何度も泣けた。
頑張れという父親、子をかばい続ける母親。
子育てに正解はない。
昔から子育て成功した人はおりません。
どんなに昨日が辛くても、明日を生きていく。
本当にいい映画でした。