後妻業

DANGO母です。


黒川博行著。
後妻を生業とするから「後妻業」なのである。
結婚相談所の所長とグルになって、お金持ちのおじいちゃん会員を狙って結婚をする。
公正証書遺言を書かせたら殺す。
その繰り返しで生活をしている主人公の小夜子。
原作を読む前に映画を観たので、いざ読みだすと頭の中で、小夜子は大竹しのぶ、結婚相談所の柏木所長はトヨエツの声に自動変換してしまうのである。
そのくらい映画も原作も強烈に今の時代に連動しています。
作者曰く、妻に先立たれた寂しい男は要注意、けど、女はそうはいかん、と。
かなりのページ数ありますが、面白すぎてあっという間に読めました。
大阪弁でコロリコロリとだましだまされます。
この舞台がオシャレ東京だと、また趣が全く違った作品になったと思います。