新・映像の世紀 第2集 グレートファミリー 新たな支配者

DANGO母です。


NHKスペシャルでリニューアルされて放送されていた番組です。
映像の世紀という番組は、簡単に過去を振り返ることができて、いつまでたっても人間ってのは進歩がないなあ、ということを淡々とした語り口で教えてくれます。


一代で巨万の富を築いた初代ジョン・ロックフェラー、マックスファクター、モルガン銀行の創設者、フォード、デュポンなど、みんな知っているお金持ちが出ていました。
こちらの皆様は「戦争」で大儲けしております。
一代目の頑張りが、二代目三代目へと引き継がれます。
可愛らしいお孫さんの映像が出てきますが、赤ちゃんの頃からしっかりとお金持ちへのレールが敷かれています。
就活なんてとんとご縁のない方々ばかり。
お金持ちは生まれてから死ぬまで、そして死んでもお金持ちなのかも知れませんね。
100歳まで生きると言っていたジョン・ロックフェラーが97歳で倒れ、臨終のベッドで盟友の自動車王のフォードに、
「友よ天国でまた会おう」
と呟いたら
「君が天国に行けたらね」
とフォードが答えたのだそうです。
笑っちゃいました。
山崎豊子先生の「華麗なる一族」に出てくる華麗な方々なんて、アメリカのグレートファミリーの足元にも及びませんことよ、オホホホ。


先日、ビートたけしのエッセイを読んでいたら、ルネッサンス時代の大金持ちでお馴染みのメジチ家は、21世紀に至ってもまだまだ大金持ちで、イタリアの芸術界においてはどっしりと君臨しているのだそうです。
ビートたけしもたまたまメジチ家の食事に招待されて食堂に入ると、一枚の絵に目が留まったそうです。
有名なミケランジェロの絵でした。
「これ、本物か?」
と聞くと
「当たり前だよ、本物に決まってるだろっ!」
といわれたのだとか。
よくよく考えたら、大金持ちのご先祖様がお金を出してミケランジェロに描かしてるんだもんなあ〜、と。
そんなことを真顔で聞くところがたけし一流の可愛らしさです。
が、一度グレートファミリーになってしまうと、子々孫々までお金持ち、てことです。
「子孫に美田を残さず」とは西郷隆盛の言葉。
少々の美田は残すともめる原因になりますが、巨万の富となると、どうやら話はガラッと変わってくるようですよ。
ホント、歴史の世界はおもしろいですな。