だから日本はズレている

DANGO母です。


若い人の本はあまり読まないのですが、なぜか魅かれて買ってしまいました。
「だから日本はズレている」古市憲寿著。


「リーダーなんていらないし、絆じゃ一つになれないし、ネットで世界は変わらないし、若者に革命は起こせない。」


この帯の言葉、とってもキャッチ−です。
そう、そうなんだよね〜、と思わず頷いてしまうけれど、じゃあどうすればいいのよ?と凡人の頭で考えるには大きすぎる問題なのである。
しかし、コチラの古市憲寿さんはサラッと答えてくれる。
日本のあらゆる問題の「何だか変だけど・・・」という、ちょっと口には出せないような疑問もサラッと解決してくれるのだ。
若者=子供となめちゃあいけません。
今時の若者はちゃんと考えています。
ただ問題定義をして愚痴をこぼすだけではなく、30年後の近未来も予想しています。
このままでは30年後に「○○○」となっちゃうから、今からもっと考えて軌道修正しませんか?どうですか?と優しく問いかけてくれます。
「若者に活躍してほしい!これからの日本を変えて欲しい」と鼓舞はするけれどイニシアチブはとらせない、これが今のおじさんの姿です。
「スティージョブズのような真のリーダーに出てきて欲しい!」
いえいえ、リーダーなんていてもいなくても(毎年のようにコロコロ首相が変わっても)日本は経済大国です。
などなど、ただの減らず口ではなく、冷静に世の中を見ています。
社会学者」だから?いえいえ、最近の若者はおじさんおばさんよりもずっと賢いと思います。
ないものねだりをしては夢を見てきたおじさん世代よりもずっと地に足ついたお考えの今時の若者。
「冷静沈着」という言葉がぴったりの古市憲寿です。
この本を読むと「どっちが子供やねん」と笑ってしまいます。
読んでみて下さい。