溶ける

DANGO母です。


年末に本屋さんで見つけました。
「溶ける 大王製紙前会長 井川意高の懺悔録」
井川意高氏の生い立ちからギャンブル依存症に陥ったまでの記録である。
ご本人による暴露本です。
東大に現役合格、20代で赤字子会社を立て直し、カジノに入れ込み逮捕されるまでの自伝(?)である。
本の前半は小説の中の主人公のごとく、キレッキレの素晴らしい若き経営者なのだが、後半はいかに井川氏自身がギャンブルにのめりこんでいったのか、言い訳の多い人生になっています。
お金持ちっていいなぁ〜、いいお家に生まれたら人生バラ色だなぁ〜なんて軽く考えていたら大間違いのようです。
いやー、大変、大変。
東大に入るのが当たり前、仕事は出来て当たり前、と、生まれた時から大きなノルマがあるようです。
何だか疲れちゃったのね、と気の毒に思う反面、まだ甘えとるな、と思うところもあります。
子会社から借り入れてカジノに注ぎ込んだお金は総額106億8000万円。
罪状は会社法違反(特別背任罪)。
執行猶予が付かない実刑4年という厳しい判決である。
気の毒なのは家族の皆さん。
家族は何も悪いことをしていないのに、大王製紙からみんな追い出されてしまいました。
出所後の彼の生き方に注目します。
ホリエモンも応援しているらしいですし(笑)
あっという間に読めるので、是非ご一読下さい。