白い巨塔

DANGO母です。


昨日、NHKのBSで「山崎豊子さんをしのんで」というタイトルで、「白い巨塔」をやっていました。
昭和41年に作られた田宮二郎主演のモノクロ映画です。
原作は文庫本で5巻あるのですが、これを2時間半にどうやって収めるのかしら?と思っていたら、話は途中でうまく切ってありました。
唐沢君が主演のドラマも見ごたえがありましたが、古い方はキャストの一人一人の書き込みが深く、悪と毒が絡み合って、とても毒々しいねっとりとした仕上がりになっていました。
「これはフィクションであって、決してほんとの話じゃないんだからね。」
という旨の前置きが出てくるのですが、その一文でますます「怪しいもんだわ」と思わせるあたりも人の気持ちをぐっと掴む力のある映画です。
出演者がみんな若い!
主要な人物は田宮二郎さんをはじめ、亡くなっている人も多いです。
水戸黄門さんでお馴染みの東野英治郎が自分の愛弟子である田宮二郎をネチネチいじめるシーンが何度もでてくるのですが、男性のジェラシーは女性のそれよりもずっとしつこいわね、と思いました。
豊子先生のご冥福をお祈りします。