女の勲章

DANGO母です。


「女の勲章」山崎豊子著。
こちらのお話は船場の嬢さんが戦後洋裁学校を開き、有名デザイナーになって活躍するお話です。
豊子先生が作家になって初めて新聞連載をしたという、記念すべき作品です。
物語ですが、本当にどなたかモデルがいるんじゃないかしら?と思わせるほどに綿密に練られた内容になっています。
洋裁学校、ファッション業界がテーマですから、たくさんの女性が出てきますが、一体一番誰が得をしたのかしら?と最後までやきもきさせられます。
豊子先生お得意のねっちりとした船場大阪弁の言い回しもいいですね。
台詞全てが今時の標準語だけだと、このお話はおもしろさが半減しそうです。
私が生まれる前の作品ですが、時代は変わっても、人間の本質は変わらないようです。
豊子先生の作品は読んだあと、いつもいつもお腹いっぱいになります。
あー、ご馳走様って気持ちになります。